将来世代への負担を残さないためにのうさん臭さ
最近、少子化の進行ペースが想定よりも早く危機感を覚えているのか対策について様々な議論がなされているようです。ただ、どの対策にしても財源が必要になるということでこれをどこから持ってくるかについてがよく話題になります。
消費税の増税や社会保険料の値上げ、歳出削減などが主なようですがなぜか国債発行については消極的というかとある理由から敬遠されているように思えます。その理由はよく目にしますが
「将来世代へのつけ、負担を残さないため」
というものです。
ロジックとしては国の借金は国民のためのものだから最終的に国民から税金を徴収して返済するというものなのかもしれません。
言わんとしていることはなんとなくわかります。そのロジックだと少子化対策として発行した国債の返済は将来世代、つまりはこれから生まれてくる子供たちに負担させることになるのでそれは避けようね、ということでしょう。
けどこの言葉については私はいつも非常に疑問に思っているんです。それで消費税を増税したり社会保険料を値上げしたとします。これって現役世代の負担を増しているのではないでしょうか。その分の財源をきちんと少子化対策予算として使用されたとして果たして少子化に効果的かと聞かれると非常に疑問です。
これでもし少子化が解消しなかったとします。そうすると人口が減り税収などが減り予算が減っていきます。そしてその時に再度少子化対策だと言って増税等を行って意味があるのでしょうか。それこそ将来世代への負担ではないでしょうか?
異次元の少子化対策というインパクトだけが先走っていて無意味な結果だけが残りそうで非常に恐ろしいと思っています。
こういった時もっと国民として声を上げていければよいのかなと思いますがなかなか難しいですね。
税金に関するあれやこれや(短編集) みかん @kinkan_solar
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