第12話 天国 地獄?
白野さんと話していると、遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきた。
数分後には、マンションの前に、ダンジョン管理局の車やパトカーの数台が止まった。
何事なのかと思い、白野さんと外に出たが、
そこには、憧れの人物がダンジョン管理局の車から降りてきた時は、推しの人に実物で出会った時の心が躍る気持ちは、ここ10年程味わったことがない高揚感があった。
少しでもお近づきになりたいと思ったことには、近づいたが仕事が明らかにできそうなピシッとした
東雲「あなたは、このマンションから出てきましたが、住人ですか?」
「はい、このマンションの所有者で管理人しています。」
発言をした途端にDGAのメンバーや炎雀のメンバーが身構え、今にでも俺に襲って来そうな雰囲気だった。その光景に俺は、唖然としてしまった。
いつでも日本屈指の冒険者チームの主要メンバーが襲ってくるという重圧に耐えるのに元社畜の中年まっしぐらの俺には耐えらなかった。
今日はこれほど厄日だとつくづく感じる日はないと思ったよ…。
「いきなり訪れて、人を攻撃しようとするですか、」
白野さんが、いきなり叫び、掌を前に出して、魔法を撃つ準備していた。
そんな光景を見て、年がほぼ半分ぐらい離れている女性をこんなに神々しく、勇ましいと思ったことはなかった。
白野さんの言葉で俺も余裕ができた。
周りを見渡すと、俺の憧れの人が話しかけてきた。
美藤「あなたは、この剣を売りに来ましたね?」
「はい。私が、東京本部冒険者ギルド管理下の素材売り場に出しました。」
憧れの人と会話ができた事に気持ちが天にも昇るような高揚感の気持ちが強く死んでもいいと思った。
瞬間、背筋が凍るような感触と鬼人と対立していた時と同じ殺気を感じた。
そこにいなかった
そんな状態で、このマンションにきた理由をダンジョン管理局の東雲が話し始めた。
日本一の山の富士山は、モンスターも落ち着いており、一般の人でもダンジョンと化した富士山に登山ができる程だった。10年前に起きた富士山ダンジョンの
死のスタンピードが起きた2020年は、世界的な疫病と同時に起きたことで大きな被害は出さなかったものの富士山近隣の町は大きな被害が起きた。疫病対策で魔物の増加に気づけずとは、政府は言えず国が攻略を始めた。日本の上級階級で構成された冒険者チームの日本騎士団や多くのギルドやフリーの冒険者を投入し、多くの冒険者や一般市民の死を乗り越えて何とか死のスタンピードは止める事はできた。
その時に魔物が持っていた武器を鑑定した際に「
それと同じ武器が発見されたことにより、同規模のスタンピードが起きてしまう事を危惧して前もって止めに来た。ちなみに、一般市民に心配をかけずに公にはしてこなかった。
東雲が話し終えて、俺に死スタンピードを起こさないことに協力してほしいと言われた。
俺は、どうしていいのかわからないし、あまり国を信頼したくない気持ちが優先してしまい、協力できないと断った。
その返答に、俺の首に短刀を向けていた安居院が俺の首を切りにかかったが、なぜか安居院は謎の力?によって吹き飛ばされてしまった。
その光景にDGAの美藤をはじめ、
そんな光景に、死を感じたときに起きる俺以外の人がスローモーションに感じる現象がおきた。その状況を噛みしめているとシリエが話しかけてきた。
「黒木様 奴らは、我らに害をもたらす害虫です。排除しますか?」
なぜか、俺に問いかけてきた。シリエが問いかけてきた事は今までなかった。
そんな事を色々と考えている時間もなく、俺に死神が迎えにくる時間がきた。
俺は、美藤や火神でクロスを描くように切りつけられた。
このときは、周りに血が飛び散り死を感じたが、
白野さんの「聖なる
おいおい、17歳で日本屈指の冒険者チームの技を止めるのかよ…とこの時は末恐ろしさをおもったよー
DGAや炎雀をはじめとする周りのメンバーは日本エース級の一太刀を止めたことに驚きを隠せないでいた。そのとき、遠くから声が聞こえた。
「皆さん、争いはここまでにしてはいかでしょうか?」
そこには、清楚で気高い
今ここに日本のメディアと冒険者チームをけん引する冒険者チームの主要メンバーがここに集まった。
空気が重くって心臓が喉から出てしまうほどの緊迫感を感じる空気の中、DGAのリーダの倭さんが放った言葉に場にいた一同は驚きを隠せなかった。
そう、このマンションにDGAの主要メンバーが住むことになった…。
天国のような日々の始まりだと思ったが、地獄の始まりだった…。
親から受け継いだ土地にマンション建てたら、ダンジョンになってしまった 上坂 心 @kanashin
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