口減らしの意味もあり、山の洞の狛犬(白狼)に嫁がされた庄屋のむすめ。干し柿や蛇の目傘など印象的な小物も登場し、時代感・空気感がいっぱい。悲しいお話かと思いきや、エンディングで「神様、私幸せですよ」と呟く。このひと言で読者は「ああ、よかった!」と安心し、共に幸福な気持ちに。