あとがき
ここまでおつきあいくださいまして、まことにありがとうございます。
除夜の鐘を聞きながら孤独に家に帰る、という場面から、いきなり……という、よくわからない展開の物語ですけど。
大学二年生の帰省って、こんな感じですよね?
……いや。よくわかりませんが(汗)。
ともかく、年越しをはさんで、クリスマスから関東の松の内(一月七日まで)のあいだに完結させようと始めた「年越し企画」でした。それが、小正月(一五日)も過ぎて、寒中も後半に入ってからの完結となりました。
……あいかわらず、長くなりますね。
この物語も、最初に思いついたのは十年ほど前のことです。
新年になって、どんな物語を書こう、と考えたお話のひとつに「新春姉妹百合」というアイデアがありました。
でも、それは、「新年に姉妹が百合っぽいことをやる」というだけのアイデアで、まったく具体化することなく、時間が過ぎて行きました。
そんななか、おととしから去年にかけての
それまでも除夜の鐘の音は流れていたのでしょうが、大晦日の夜は寒いので、毎年、窓を閉じたままだったのです。ところが、去年は、大晦日だからといって何か変わったことがあるわけでもないと思いつつも、年越しの時間に外の様子を見ようと窓を開けました。
私の家の周囲は住宅が多いので夜は寝静まります。この年越しの瞬間もそうでした。
その何の動きもない街に除夜の鐘が響いていたのです。
その音を聴いてこの物語の最初の部分を思いつきました。それからさらにほぼ一年がかかってここまで来たという次第です。
バトントワリングをやっている少女が出て来るのは、『
https://kakuyomu.jp/my/works/16816927862088507961
なお、同じバンドを舞台とした『遥か昔のエジプト精神』にも、主役ではありませんが、すこしだけ出て来ます。
https://kakuyomu.jp/my/works/16817139556810135815
この『新春の姉妹』は、別の街の別の高校の物語ですけど。
じゃあ、私がバトントワリングについて何か知っているかというと……。
ほとんど何も知りません!
いや、威張って言うことじゃないんだけど。
だから、実際にはあり得ないことを書いていなければいいな、と恐れています。
ま、それを言えば、栄養学も、ラットも、お茶のこともぜんぜん知らないのですけど。
蕎麦のことは調べたことがあり、「かえし」の作りかたなどもいちおう知っています。それで、自分でも
いやぁ。
蕎麦も出汁もなかなか奥が深いわ。
第27話:
https://kakuyomu.jp/works/16817330651085013124/episodes/16817330651552668291
に出て来る『上もなく下もなく』は、『地軸変更計画』などの題名で知られている物語です。
それを、現代日本を舞台にして映画化した、というようなもの……なのだろうと思います。
そんなわけで、「年越し企画」だったはずが、終わったときにはもう二〇二三年ももうすぐ十二分の一が過ぎようとしている、という恐ろしいことになってしまいました。
それでは、また、お目にかかることができれば幸いです。
二〇二三年一月二七日
清瀬 六朗
新春の姉妹 清瀬 六朗 @r_kiyose
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