傲岸なれど柔軟

古き中国の物語を描いた歴史小説です。

歴史モノであり、外国の馴染み薄い物語でもあることから一見すると敷居の高い小説に感じます。

しかし、文脈の所々に散りばめられた現代語訳とでも言うべきコミカルな表現は、読みやすさに一役買っており、読み進めるハードルを引き下げてくれています。

キャラクターにも個性が現れており、傲岸でありながら傲慢ではない主人公、人の良さからとんでもないモノを引き入れてしまう古馴染みなどデジャヴを一切感じさせない人物描写となっています。

昔々の怪異譚、ぜひ読んでみてください。

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