近頃は安易にヒロインを増やしたり、人物の人間関係や心理描写を省く作家さんが多いが、プロは違うなと改めて思い知らされました。
自分は恋愛系の要素はあまり好まないのですが、この作品の場合じつに登場人物がまるで生きているように感じるので自然と受け入れられました。
ご都合主義がほぼほぼないからだと思う。
それに、恋愛以外の要素が熱い!!
内政、青春、冒険、謎、バトル。
どれにも肩入れせず、かといって不完全燃焼ではない。
バランスがいい、小説で何度も読み返してしまう楽しさがある。
特に青春時代の経験とオーバーラップする大学サークルのようなノリが心に刺さります。
多くの人がぜひこの作品を読んでくれることを願ってレビューさせていただきました。
これからもご活躍応援しております!!
作者様が「趣味で書き進めていた小説を公開しています。」とプロフィールに書かれており、商業出版されていないということは、この作品は趣味の作品だと考えました。
かの有名な「化物語」シリーズも、最初は出版するつもりなしで書いたものだという話ですが、書く人自身がノリノリで楽しんで生み出した作品は、名作が多いのではないでしょうか。しかもプロ作家様が書かかれているので、読みやすさも申し分ありありません。心からおすすめできる一品です。
作品の内容のレビューは、ほかの上手な方のレビューを拝見いただくとして、とりあえず「モフモフ少女」が好きな方は必見です。当然、作者様のあの名作のファンの方は必読でしょう。
作中世界の解像度が違うとでも言えばいいのだろうか。
リアリティがすごい上に読みやすい。
決して平易な文章を書いているわけではないのに。
それでいて、どうしようもなく作中世界に引き込まれてしまう。
これが本当の『リアリティ』なのかと言いたくなるほどに。
現世だろうが異世界だろうが、そこに暮らす人々にとってそこは現実だ。
生活があり営みがある。
経済活動があり生存競争がある。
貧富の差もあれば権力構造もあり、腐敗もある。
と、いうことは?
もちろん下克上もある!
身一つで巻き込まれた主人公ヨリノブ。
武器は知恵と知識、わずかな勇気。
はっきり言おう。
この作品は、痛快だ!
面白くて、発見してから一日で一気に最新話(71話)まで読んでしまい寝不足です。
一言で言えば、異世界転生の内政もの。
世界観やストーリー展開が練られており、それでいて無駄な描写が無いのでテンポ良くスラスラと読みやすい。
読み手への配慮が行き届いていて戸惑わせず飽きさせない、類似ジャンルで書いてみたいという書き手の方にとってはお手本になるような作品だと思います。
誰でも楽しめて、読んだことを後悔させない、そんな懐の深さを感じます。
タイトルの由来は、ビジネス用語のブリッツスケーリング(BLITZ SCALING、電撃的な拡張)でしょうか。ハイリスク承知、効率すら二の次、それよりも圧倒的スピードで指数関数的な成長を遂げて誰にも追いつけない存在になっちまおうよ!って感じのビジネス戦略みたいです。
主人公達がどんな困難を乗り越えながら電撃的な成長を遂げていくのか、今後も楽しみです。
主人公は異世界転生したものの、特別なスキルも容姿も言語の翻訳機能すらなく、現代日本で身に付けていた基礎学力(それも抜きん出ているわけではない)だけをアドバンテージに、生きていくことになる。
異世界の低い文明基準、そこで生きる人々が営むその日暮らしに近い社会、獣人と積み重ねてきた歴史……厚みのある世界観が、確かな筆力で鮮やかに描かれる。ご都合主義を許さない展開と説得力は、流行りの異世界転生ものと括るには惜しいほど。
物語はまだ序盤。街の商売を牛耳る悪徳商人に、現代経済の知識で盤面をひっくり返そうと挑んでいく。主人公が、自らの境遇を変えるために、どんな手を打っていくのか。仲間たちの活躍とともに、今後がとても楽しみだ。
サブタイトルの意味が分かるときが待ち遠しい。