いきなり引き込まれてしまう世界。これがリアリティか!

作中世界の解像度が違うとでも言えばいいのだろうか。
リアリティがすごい上に読みやすい。
決して平易な文章を書いているわけではないのに。
それでいて、どうしようもなく作中世界に引き込まれてしまう。
これが本当の『リアリティ』なのかと言いたくなるほどに。

現世だろうが異世界だろうが、そこに暮らす人々にとってそこは現実だ。
生活があり営みがある。
経済活動があり生存競争がある。
貧富の差もあれば権力構造もあり、腐敗もある。

と、いうことは?

もちろん下克上もある!

身一つで巻き込まれた主人公ヨリノブ。
武器は知恵と知識、わずかな勇気。

はっきり言おう。
この作品は、痛快だ!

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