うだつの上がらないオッさん。若者からも侮られるだけの日々。でも、そんなオッさんの良さを分かっている者は分かっている。冒険者にとってお人好しというのは美徳ではない。美徳ではないのに、リアリスト商人が分かってくれている。だから、オッさんの身に不幸があっても離れていかないどころか助けてもくれる。果たしてその理由は金の匂いなのか、それとも……さあ、魔剣屋リギルの開店だ!