第19話 破壊を持っていても平和に②

「それでは説明させていただきます。そもそもギルドというものは魔物に対抗、そして撲滅を目指すために存在しているものです。

ギルドはここ首都を含めて4つ大きなものがあり、ほかのギルドというのはどこかの支部という扱いになっています。ここは魔物が周辺でほぼ撲滅していることによってあまり戦うという仕事はありません。主な任務としては治安の維持などになります」


他にもいろいろと言っていたんだけどまとめるとここではあまり仕事がなくていい報酬は期待できない。そしてもしそういうのを望むのならここではなく辺境の街に行ったほうがいいってこと。


ただ俺には学園があるしここからは離れられないからそれはなし。


てかここの世界ではギルドって誰でもなれるのに治安の維持だったり連絡をほかの街に届けたりする仕事だったりなんか俺の認識では国家がやるようなことをやるんだね。


それにここの国には貴族とかもないみたいだしなんかちょっと変わった世界だなー。


あらためて異世界に転生したことがわかる。


「それではこちらがギルドに登録している証明となるギルドカードです。身分証明なんかにも使うことができるのでくれぐれもなくさないようにしてください」


「わかりました。ありがとうございます」


礼を言ってカウンターを離れる。


せっかくギルドにも来たんだし一応クエストボードでも見ておこうかな。

今の俺には武器がないこともあって受注できるクエストも少ないけどなんかいいのがあったら受けようと思う。


見てみるとそもそもクエストの数が少ない。見た感じ5個ぐらいしかないんじゃないか?

さっきクエストは少ないって言ってたけどまさかここまで少ないなんて思ってなかった。それに見てみるとすでに参加者が決定しているものが4つ。実質的に今ここに掲示してあるのは1個しかないことになる。


『急募 

 期間 出発から2日ほどを予定

 参加条件 だれでも参加可能。』


・・・これだけ?

これだけじゃ全く分からなくない?

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転生したら高身長がついてきた クララ @kurarasimon

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