少年たちの爽やかな怪異冒険譚……と思ったら後ろに”何か”いた

小さい頃に誰でも聞いたことがある、学校の七不思議を巡るひと夏の”お話”。描写は爽やかな感じで、少年時代に戻って冒険している気分になれます。ほっこりエピソードも多いです。しかし、このお話はホラー。物語の主軸を流れる”謎”が薄気味の悪さが上手く演出されており読む手が止まりません。ちょっとした描写がすべて意味深に読めてくる。夏、少年時代、蝉の死骸……そういう”無邪気さに潜む陰”に興味がおありの方はぜひお読みください。

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