否定されること

 大人になっても、人格や一生懸命やっていることを否定されると、傷つく。

 もう大丈夫、と思っていても、傷つく。


 結局、実家に行くたびにそういうことが起こる。

 それはきっと、全然たいしたことじゃないのだ。

 だけど、わたしは今でも傷つく。

 馬鹿みたいだ。


 仕事をしているんだ、と言ったら、ほんとうに鼻で笑われた。

 女には学歴も要らないし、仕事をばりばりやる選択肢も存在しないのだ。


 


 わたしはとても機嫌が悪くなり、次男に八つ当たりをした。

 直後、謝って、どうして今機嫌が悪いのかを伝えた。

 

 全然ちゃんとしていない親でごめんなさい。

 いつも、息子たちにたすけられている。

 魂を。


 ごめんね。

 それから、ありがとう。


 存在そのものに救われている。

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うたかた 西しまこ @nishi-shima

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