まずは何も言わず、第1章を読んで欲しい。え、これどうなるの? と、そう思うはずだ。少なくとも自分はそう思った。
旦那様が見えなくなり、存在の認識ができなくなっていく。
鬱ゲー世界を乗り越えたはずなのに、結局そのしがらみからは逃れられない。そんなことを突きつけられる第1章なのである。
けれどこの第1章があるからこその、第2章以降なのだ。
言うことが愛なのか、言わないことが愛なのか。でも愛というのは独りよがりで伝わらないものでは意味を失うのかもしれない。
何も恋愛だけでなく、親愛だって愛なのだ。その愛はきっと、鬱ゲー世界を塗り替える。
ぜひご一読ください。
タイトルの『見えなくなってから』を勝手ながら、“いなくなってから”と解釈して読み始めてしまいました。
そしたら、本当に見えない。旦那様が目の前にいても、主人公のシャーロットには見えないんです。
そんなシャーロットのピンチに駆け付けるヒロインと悪役令嬢が、まるでヒーローのように格好いいです。
ヘタレ旦那様も面白い!
乙女ゲームの作品のさまざまな要素を取り込んだ、すれ違いストーリーですが、この作品は素直で健気なシャーロットへの愛情に満ちています。
愛されるがあまり、巻き込まれるシャーロット。
そんな愛され主人公の物語を読んでみませんか?
予想外の展開が好きな人にオススメです!