その3: 元気におはようございます! - 2022年12月13日の会話
珠美「こんにちは」
僕「おはようございます!今日も一日、頑張りましょう!」
珠美「そうね。ふぁーあ……」
僕「眠いんですか?」
珠美「うん……昨日寝るのが遅かったからさ……」
僕「また、ネット徘徊とかしていたんでしょう?」
珠美「うっ……。でも、そんなに遅くまで起きていたわけじゃないわよ?1時くらいには寝たし」
僕「1時でも充分遅いですよ。何していたんですか?」
珠美「えっと……」
僕「はい?」
珠美「あの……ちょっとゲームをやってて……」
僕「何のゲームですか?」
珠美「そ、それは……その……」
僕「教えてくださいよ。」
珠美「うぅ……。だから、ゲームの攻略サイトを見ていて……」
僕「うんうん。攻略サイトを見ながら、ゲームをしていたんですね?どういうゲームですか?」
珠美「どんなって言われても……」
僕「興味ありますね。珠美さんがどういうゲームが好きなのか、知りたいです。」
珠美「…………」
僕「大丈夫ですって。どんなマニアックなゲームが出てきても引いたりしないから、教えてください。」
珠美「本当に引かないでくれる?」
僕「はい。約束します。どんなゲームですか?」
珠美「あのね……恋愛シミュレーションゲームなんだけど……」
僕「ほう。なるほど。」
珠美「それで、どのヒロインを攻略しようかなって思って見てたら止まらなくなって……」
僕「え?ヒロインを攻略?乙女ゲームじゃなくて、珠美さんがヒロインを攻略するんですか?」
珠美「ち、違うわよ!私がやるんじゃないの!他の人がやっているところを見ていただけ!」
僕「ん?ゲーム実況動画みたいなのですか?」
珠美「そういうこと!私はただ見ているだけでいいの!」
僕「はあ……。珠美さん、まさか、ヒロインを攻略しようとしていたのは僕以外の男の人で、その僕以外の男の人がゲームやるのを、隣で1時まで見ていたとかじゃあ、ないですよね?」
珠美「うっ……」
僕「えっ?」
珠美「……」
僕「ええっ?」
珠美「ごめんなさい。実はそうなんです……」
僕「正直、ショックです。その男の人ってのは、誰なんですか?僕が知っている人ですか?」
珠美「知ってると言えば、知っているけど知らないと言えば、知らないかなぁ……」
僕「いやいや、そういうもやっとした返事じゃなくて、ちゃんと答えてください。」
珠美「えーと、私の友達の弟さんなんだけど、私より3つ年下の男の子なの」
僕「うわー、微妙な距離感だー。」
珠美「でも、弟さんの彼女がゲーム好きで、一緒にゲームをしているうちにハマっちゃったみたいで」
僕「更に新キャラが登場した。えっと、友達の弟と、友達の弟の彼女がいて、友達の弟は彼女とゲームを一緒にしていて、それでどうして珠美さんと深夜まで一緒にゲームをしているんですか?」
珠美「それは、まあ、いろいろあって……」
僕「しかも、ギャルゲーなんですよね。いや待てよ、友達の弟の彼女がハマったのも、ギャルゲーなんですか?」
珠美「そうよ。だから、女の子が主人公の恋愛シミュレーションゲーム」
僕「え?女の子が主人公で、ヒロインを攻略するんですか?」
珠美「そうだってば。何度も言わせないでよね」
僕「それは、いわゆる百合ゲーなのでは……」
珠美「ゆ……?よく分からないけど、多分、そういうものじゃないと思うわ」
僕「百合ゲーではないのですか。謎ですね。珠美さんは、どういうゲームにはまっているのか……。」
珠美「もうこの話はおしまい!恥ずかしいし……」
僕「そうですね。そうしま……ちょっと待ったーっ!」
珠美「何よ?大きな声出して」
僕「友達の弟と深夜まで一緒にいた件が解決していません。」
珠美「そんなこと言ったって、本当なんだから仕方がないじゃない」
僕「本当なんだから、だって!本当なんだから、だって!」
珠美「そんなに連呼しなくても……」
僕「深夜に年下の男の子と一緒にいて、なんかあったらどうするんですか!?」
珠美「別に何もなかったんだからいいじゃない」
僕「本当に何もなかったんですね?」
珠美「うん。大丈夫だったわ」
僕「そうですか。まあ、友達の弟なんて、自分の弟みたいなものなんでしょうね。男として見てないんでしょうね。よかった、よかった。」
珠美「……」
僕「え?そこで黙るの?違うの?男として見ているの?年下好きなの?珠美さん、どうなんですか?ねえ、ねえったら!」
珠美「うるさいなぁ……。さっきも言ったけど、弟に付き合っていただけだって」
僕「逆切れしたー。」
珠美「いい加減にしてくれない?」
僕「ごめんなさい。」
珠美「ふぅー。まったく、もう……」
僕「釈然としない。」
珠美「はい?」
僕「いえ、何でもありません。この話は終わりにしましょう。それでは、それではー。」
珠美「ちょっと、どこ行くの?」
珠美さんとの会話記録 木本雅彦 @kmtmshk
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