彼女はツインテールに縛られている

タイトルからして軽めなノリのラブコメ的なものかと構えていまして、
最初はやっぱり軽めなノリのちょっと飛んだ発想と包容力の登場人物達に、
まぁこのノリが面白くもあるな、
と読んでいたのですが、


おお、〆かたそうなるのね。
とかなり驚かされた次第です。

奇想天外な発想からこのまとめ方、お見事。

奇想天外な設定がタイトルによって見事に収束されていて、しかもエモい…
キュンです！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（125文字）

ツインテールの彼女と、主人公の男の子の物語。
彼女は彼のため、彼は彼女のため。
それぞれがお互いのためにツインテールに縛られている様がとても胸にきます。
テーマがテーマなだけにラブコメを想像しますが、ちょっと切ないお話でした。

読みやすい綺麗な短編です。
恋愛もの、SFものが好きな人にオススメの作品です。
あなたはどのくらいツインテールでいられますか？

ツインテールで居続ける覚悟。

出そうで出ないフレーズです。

ゆらゆらと揺れて気分が悪くなる所は、ツインテールの気持ちになれました。

後、情景描写腹立つぐらい上手い。
パクれる所はパクろう……いや、参考にしようと思いました。

序盤が唐突な展開とはっちゃけたテンションの連続で、完全なギャグかと思っていたのですが、意外としんみりする良いお話でした。
ラストはタイトルを思い返しながら切ない気持ちになりました。