二極の世界は現実世界を映しているのか

「慣れ合うのは好きじゃない」と言っていたダンがタッグを組んだ最凶ハッカー・アイシャと繰り広げる壮大な物語。
これを1万字で描ける仁科さんには感服するしかない。
私もこんな物語を書いてみたい。

AWとBWという二極の世界
同じ星にあっても全く異なる世界、BWで生きることが幸せだと思いつつ
その裏側にあるAWからを切り離すことはできず、破壊することはできない。
ひとつの映画を観たような読後、
現実のこの世界をSF化するとこんな世界観になるのかなと思いました。
見えない(見ないようにしている?)世界のことを私は知っているのに、知らないふりをして生きているのかもしれない。

壮大かつ訴える何かに圧倒されるSF傑作。

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