声にコンプレックスを抱いていたこと少女の、届かない恋歌

ハスキーな声にコンプレックスを持っている女の子、和歌。
小学校中学校と、低い声のせいでからかわれてきましたけど、高校生になって友達の男の子、景大に言われました。お前の声に惚れた、一緒にバンドを組んでほしいと。

自分も声好きなので声に惚れ込む気持ちはよくわかります。
今までコンプレックスだったハスキーボイスですけど、好きだって言ってくれる人がいると、嬉しくなりますね。

しかしバンドを組んでハッピーエンドとはなりません。
和歌が景大に恋心を抱いていたこと。そしてその想いをくすぶらせたまま音楽活動を続けることで、彼女達の関係は複雑になっていきます。

歌うのは好き。一緒にいたら楽しい。だけど実らない恋心が、胸のモヤモヤを広げていく。
複雑で切ない、音楽と恋の物語です。

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