概要
私は君の才能の一つでしかない。
【歌うくじら型と入道雲】を改題――。
私の声は変だ。クラスの女子の誰より渋くて変わってる。
可愛い女の子の可愛い声じゃない。
コンプレックスの塊だった私の声を「すごく良いっ!」と褒めてくれたのは君だけだった。
「ハスキーで魅力的で素敵だよ」「俺の曲に歌詞をつけて歌ってくれない?」
顔出ししない約束でコンテストに出ることになった私たち。
はからずも有名になってしまったけど、私は君のためだけに歌っているのを君は知らない。
君はみんなを楽しませるために曲を作り歌詞にのせる。
だけど、私は君が喜んでくれさえすれば良かったんだ。
君は私を女の子としては見てくれない。私は君の見つけた歌を歌う歌い手、才能の一つでしかない。
人としてすら、見ていないんじゃないのかな?
私は今日も『隣りにいるのに遠い君』を
私の声は変だ。クラスの女子の誰より渋くて変わってる。
可愛い女の子の可愛い声じゃない。
コンプレックスの塊だった私の声を「すごく良いっ!」と褒めてくれたのは君だけだった。
「ハスキーで魅力的で素敵だよ」「俺の曲に歌詞をつけて歌ってくれない?」
顔出ししない約束でコンテストに出ることになった私たち。
はからずも有名になってしまったけど、私は君のためだけに歌っているのを君は知らない。
君はみんなを楽しませるために曲を作り歌詞にのせる。
だけど、私は君が喜んでくれさえすれば良かったんだ。
君は私を女の子としては見てくれない。私は君の見つけた歌を歌う歌い手、才能の一つでしかない。
人としてすら、見ていないんじゃないのかな?
私は今日も『隣りにいるのに遠い君』を
ありがとうございます。
感謝の気持ちでいっぱいです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!私の声が大好きだと言った彼への、届かない想い。
小さい頃から、ずっと自分のハスキーボイスが嫌だった。
そんな女の子和歌でしたが、高校での出会いをきっかけにある変化が。
自分の声を良いと言ってくれる人がいた。声に惚れたと言ってくれた。一緒にバンドを組もうと誘ってくれた。
ずっと自分の声が嫌いだっただけに、その言葉は衝撃で、和歌はそう言ってくれた彼に強く惹かれていきます。
本作の見どころは、そんな淡く純粋な恋心──だけでは終わらないところです。
もちろん、彼に惹かれるところも恋していくところもとっても素敵。ですがこの恋は、楽しいまま、きれいなままではいられません。
恋をするなら、もちろん楽しくハッピーエンドを迎えた方がいい。だけどそうはな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!声にコンプレックスを抱いていたこと少女の、届かない恋歌
ハスキーな声にコンプレックスを持っている女の子、和歌。
小学校中学校と、低い声のせいでからかわれてきましたけど、高校生になって友達の男の子、景大に言われました。お前の声に惚れた、一緒にバンドを組んでほしいと。
自分も声好きなので声に惚れ込む気持ちはよくわかります。
今までコンプレックスだったハスキーボイスですけど、好きだって言ってくれる人がいると、嬉しくなりますね。
しかしバンドを組んでハッピーエンドとはなりません。
和歌が景大に恋心を抱いていたこと。そしてその想いをくすぶらせたまま音楽活動を続けることで、彼女達の関係は複雑になっていきます。
歌うのは好き。一緒にいたら楽しい。だけど実…続きを読む