第61話 僕の名前は青井空

9年後




ピーーー


「決まったゴーーール。U-22日本代表、背番号10番本日3点目。2試合連続ハットトリック達成です。サムライブルー日本。これが日本の青空だー。本日も晴天なりー。」


ピッピー


「ここで前半終了です。」





「みんな前半よく頑張った。後半はメンバー変えてくぞ。みんなしっかり声出せよ。」



「後半任せたよ。まぁお前じゃ俺の代わりは無理かな?みんなの足引っ張んなよ。」



「おーい。まだ根に持ってんのかよ?お前が3点なら俺は4点取ってやるよ。」



「うん。頑張ってね。」



「ふざけてないで早くしろ。お前のワガママで交代枠フルで使ってるんだ。しっかり声出せよ。みんなでしたいんだろ?サッカー。」



「はい。ありがとうございます。」



「お前らは昔から変わらないな。よーし後半も楽しんでこい。行くぞー。」



「オオオオオオー。」






「青空ベンチ……か。偉くなったもんだ。」









「がんばれー。がんばれー。」

「がんばれー。がんばれー。」


僕は今日も大きな声を出している


ベンチから…




僕の名前は青井空

22才

小学校3年生からサッカーをやっている


ポジション MF

U-22 日本代表

背番号  10番




今日も元気にベンチです



                おわり




最後まで読んで頂きありがとうございました。

この話は私の実体験を元に書きました。(保護者として)

どんなスポーツでも必ずベンチは存在します。

コーチや監督、チームメイトに認めてもらえず辛い思いをしている選手がいます。

そしてその保護者が。

努力は必ず報われると信じたい。

そう願いを込めて書きました。

良ければ感想など貰えると嬉しいです。

全ての努力が報われますように。

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青空ベンチ ~万年ベンチのサッカー少年が本気で努力した結果こうなりました~ 青空 @aozora225

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