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概要
私が守って来た城に価値があったのかを考えてみる物語
長い時間をかけて守ってきたつぎはぎの城に、大きな大きな穴が開いた。突然降って来た砲弾が、ただでさえ脆かった城をいとも簡単に壊してしまった。
壊した人間は、平然な顔をして立っている。
その時、私は理解してしまった。
私はただ。
私という男の人生はただ、この、はりぼての城を守る事しか知らなかった。女王様の見栄と虚像で作り上げられたこの城を、守っていかなければならないと思い込んでいた。
壊した人間は、平然な顔をして立っている。
その時、私は理解してしまった。
私はただ。
私という男の人生はただ、この、はりぼての城を守る事しか知らなかった。女王様の見栄と虚像で作り上げられたこの城を、守っていかなければならないと思い込んでいた。
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