社会人になってからの勉強

 興味の赴くままに勉強するっていいものだなと思います。


 大人になってからも、勉強している人は、たくさんいらっしゃいます。

 資格の勉強、仕事に活かすための勉強、敬語やマナーなど社会人としての勉強。

 「必要だから」「仕方なく」勉強している方も多いと思いますが、動機はどうであれ、大人になってからも、勉強を続けていることは、とっても素敵なことだと思います。

 

 私は月に一度、一時間程かけて、習い事に出かけます。往復で一時間以上もある電車時間。最初は音楽を聴いたり、スマホを触ったりしていました。でも、だんだんとそれも飽きてきました。スマホはずっと触っていると、目が疲れますし、何かこの時間を有効に使う方法はないか………。


 そうして思いついたのが、勉強です。


 駅の近くに、書店があります。少し早めに家を出て、十分くらい本を選ぶ時間を作ります。じっくりは選びません。サッと店内を見渡して、直感で「面白そう!」と思った本を手に取るのです。小説ではなく実用書。小説だと、私の場合、勉強にはなりませんから……。


 そうして選んだ本を、電車で、ゆっくり読みます。電車時間だけで読み切ることはできませんから、帰った後も読みます。

 今まで私が選んだ本は経済、哲学など。学生の時に少しかじった程度で、今回買わなかったら、おそらく一生手に取ることはないジャンルの本です。


 机に向かって、教科書を読んだり、問題集を解いたりすることだけが、勉強ではありません。読んだことのない本を読む、これも立派な勉強です。


 知らないことを知る喜び、自分の視野が広がっていく感覚。この時間が毎月の楽しみになりつつあります。毎月必ず本を買わなければならないのは、少々痛手ですが……。


 学生の頃から、この習慣を身に着けておけば良かったなと思います。せっかく図書室があるのに。当時の私は、目の前の課題を終わらすのに精一杯で、授業に関係のないことを勉強する余裕はありませんでした。


 もし今の生活に、金銭的にも気持ち的にも余裕があるなら、フラッと書店に立ち寄って、興味のある一冊を手にとってみてはいかがでしょうか。

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物書き初心者の気まぐれエッセイ 三咲みき @misakimaru

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