「縁を切りたい」って泣き喚いたんだ

良くできた作品。
はじめは純粋に、「助けてください」と藁にもすがる思いだった主人公の気持ちが、願う度に効果が増大していくとともに、主人公の復讐心も膨れ上がり恐怖に染まっていく様が、読み手をのめり込ませている。
だから、四回目の原田愛海の手首を供えたらどうなるのか。
読者に考えさせる終わり方だからこそ、恐ろしさが残るのだ。

おそらく、次に縁を切るときは、主人公はこの世との縁を切られて死んでしまうにちがいない。
四は、死に通じるから。

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