ノリとテンポの良さでオススメ…ざまあ要素を敢えて入れてる意味はわからん

2章66でレビュー。
【オススメ】主要部分と日常パートはノリと勢いとテンポ重視の軽ライトコメディタッチ設定でサクサクガンガン話が進む。しかも、ただの爽快感脳汁垂れ流し重視かと思いきや、人間関係性ドラマも抑えるところはちゃんと抑えてるのが好感。細かすぎ世界観設定や過剰修飾文章に疲れた人に最適。作者には文章センスと物語構造の計算配慮が有る。胸を張って他人にオススメできる部分。

【ナンデ?ザマアナンデ?】…ただし、「ざまあ」対象のカマセとなる幼なじみや負けヒロイン一般の性格造形と行動原理が意味不明どころかサイコスリラーレベルにネガティブ。現在のところの存在意義は単なるストレスでしかない。何らかの伏線や前フリの鍵だとは思えるものの、第一章のカマセキャラの顛末を読んで「虚無…」感じたら読むの辞めるべし。少なくとも2章66段階では「ざまあ」の爽快感まるでない。悪役である彼ら彼女らが破滅してもなんのカタルシスもないのよね。この虚無感は凄い。もはや「上手い白飯たべてたら粘土が入ってた」異物感すら覚えるレベルの違和感。この違和感もある意味では作品のスパイスと魅力のひとつなんだろうけど、作品に対し腰を据えて長い目で付き合う覚悟無いならオススメしない。…というか、「ざまあ」する意味あんのかなあ?これ。

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