第7話
とまぁ、そういう話です。
結局、何事もなく寝て、起きて、空港まで送ってもらいました。
しばらくは近況メールなんかもしてましたけど、自然とそれもなくなりましたね。
秋田に戻って、良夫さんに話した方がいいのかなって何度も悩みました。だけど、何もなかったからといって許されるやつじゃないよな、って。話すのが怖くていまだに打ち明けられておりません。これぞ墓場に持って行く話。いや、こんなのと一緒にお墓になんて入りたくないです。どこかに置いていきたい。燃やしてしまいたい。
それからはさすがに男性と二人で何かをするような機会がそもそもないんですけど、それでも警戒はするようになりました。私に限ってとか、そういうことってないんだな、って。男の人がより一層苦手になったのはたぶんこれがきっかけですね。
果たしてこれは浮気になるのか否か。
判定は人によって様々かと思いますが、私はいまだにどっちかわからないです。何もしてないんだからセーフなのかもしれないし、一緒の布団に入っちゃったらもうアウトかもしれないし。まさかそんなことになるとは思わなかったんだもん! って話ではあるんですけど、24にもなってそんなこともわからねぇのかよ、って言われそうですしね。いや、これがマジでわからなかったんですよ。
ていうか、これあれですね。
カクヨムさんね、墓場まで持ってく秘密ってそういうことですよ。バレたら終わりなんだから、普通は書きませんて。
どこかで燃やしてしまいたい。 宇部 松清 @NiKaNa_DaDa
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