この物語は、時代を超えた絆と文化の交錯を描いた、心温まるシリーズやで。主人公の健さんと、神様である忠隆公の間に織り成される深い結びつきを通して、家族の愛、伝統と現代文化の融合、そして人生の切なさと美しさが見事に描かれてるんや。
読んでる間、ウチらは健さんの静かなる最期、忠隆公の孤独と葛藤、そして小さな幼子の純粋な心に触れることになるわ。文化や信仰の違いを越えた普遍的なテーマが、ふんわりと心に染み入ってくるんや。
五色ひいらぎさんの筆致は、細やかで情感豊か。日本の伝統と西洋の文化が織りなす独特の世界観が、読者を優しく包み込んでくれるんやで。それぞれの登場人物が抱える内面の葛藤や成長が、静かながらも力強く心に響く作品やったわ。
この物語を通じて、ウチらは「絆」とは何か、「文化」の意味を再考するきっかけを得ることができるやろう。読後には、人と人との繋がりの大切さや、時代を超えた愛の形を改めて感じることができると思うわ。ぜひ、この温かな物語の世界に足を踏み入れてみてほしいな。
ユキナ💞
作中に登場する主人公、鷲巣公は神様です。ひとであった頃はバリバリの武断派です。強く、厳しく、気高い神様です。
でも焼き鳥の匂いに負けかけるの。猫に乗り移っちゃったから。神様なのにいちいち猫の生理に負けかける鷲巣公萌え。
という本題はさておき、この作品には、「まさにいま、失われつつあるもの」がひっそりと、けれど、確かに失われゆくさまが描かれます。けれど同時に、いつまでも失われないものがある。
何が、でしょうか? 「サンタはいないと気付く日に」改めて気付かされるものが、なのです。本作に触れ、そこに改めて気づく方が少しでも増えてくれれば、と思えてなりません。