胸糞だが続きが読みたくなる! この世は地獄。ただ、それだけ


まず、この小説を読んだ時に思った感想は、「うげぇ」だった。
何がうげぇかと言うと、とことんまで希望が無いという事。
そして妙なリアルさだと私は思う。

等身大の、人間のドロドロとした闇の部分が全面的に出ている中、主人公も御多分にもれず、しっかりとクズさが見えている。だが、彼女にも何故そうなってしまったのかという過去があり、それは多くの人が体験するもの。だから自然と彼女には同情というか、「幸せになってもらいたい」という気持ちが湧いていってしまう。

物語中盤、主人公は良き旦那に出会えて幸せな毎日を過ごす事になる。
過去の、苛立ちの原因であった姉との劣等感にも苛まれずに済むほど、彼女は幸せだった。

だが最終的には、過去にやってきた行いが災いして……。
いや、過去の業が巡りに巡って彼女に牙を向いた。

地獄かというほどの苦しみの中で、彼女はどう己の罪と向き合っていくのか。
彼女は幸せになれるのか! そこら辺は是非本編で確かめて見てください!



※以下ネタバレ











幸せ? あるわけねぇじゃんそんなもの。
どこまでいってもこの世は地獄。
どこまでいっても胸糞でした。

読んでいて楽しかったです。続きが待ち遠しく思います。