この世界は終末を迎えると、再び時間が巻き戻る。
終わっては元に戻るの繰り返し。
多くの人々が未来を諦め、巻き戻しを受け入れ始めていた。
それでも未来を望む者達がいる。
未来を望む組織と過去にすがる組織の対立に、映画スターが立ち向かう!
こんなハリウッド映画のような設定に心躍ること間違いなし!
本格的なアクション描写にも注目です。
変わらない過去に縋るか、それとも未確定の未来へ踏み出すか。あなたならどちらを選びますか?
どちらを選ぶにせよ、重要なのは「今」何ができるのかということ。
どの登場人物も過去や未来に思いを馳せながら、常に「今」行動を起こしています。
世界の法則に抗う彼らの格好いい姿を是非、ご覧ください。
ヒトの歴史が、時が、やがて「巻き戻る」とわかっている世界。その中で「巻き戻る」直前のタイミングの「最後の世代」に生まれたのなら、あなたならどうしますか――。
「巻き戻る」ことに絶望するか、「巻き戻る」のを防いで、先へ進むか。
それとも――「巻き戻る」ことを受け入れてしまうのか。
そういう――ある意味、人としての根源的な問いを抱えながら、物語は進みます。
ネタバレになってしまうので、ぼやかした言い方しかできませんが、それでも先へ進もうとする、模索する者たちと、「巻き戻る」のを受け入れて、後ろへ戻ろうとする人たちのせめぎ合いの中、主人公は戦っていきます。
「巻き戻る」のは防げるのか、否か。
「巻き戻る」ことに抗う意味は。
そういう問いへの答えを見出し、抱き、主人公は戦っていきます。
ハードな設定、熱い殺陣、飛び交う銃弾。
これぞまさにSFって感じで、嵌まること受けあいです。
ぜひ、ご一読を。