非常に難しくも興味深い題材をした近未来もの

もしと世界が巻き戻るとした。
そして、そこに未来視という要素やアンドロイドという要素がより深みを出しているなと感じました。
世界が巻き戻ることで幸せになるもの、そして未来をみたいもの。
各々の立場によって願いは変わり、どちらが正義であるのか。それは変わるからこそ難しく考えながら読める素晴らしい作品だと思います。
終末の世代という、世界が巻き戻ることで確定しているのならば存在するだろうという方々の想いも、共感するものが強かったです。
一つ気になるのは、もし未来を掴めたとして、その先に人類はいるのだろうかという部分です。子供のいない世界、全くの空白世代がある中、未来があると分かった時には人口比率的にどんな問題が生じるのだろう。もしかしたら、既にアンドロイドが支配するしかない時代になっているかもしれない。
そんな考えも抱きました。おそらく、これから物語の中で出てくるのだと思うので、今後も楽しみにしています。

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