アオハルの距離、年ごろの無垢なこころが気をつかいあいながら
自分を知ってほしいけれど手が伸ばせない、胸がソワソワするほの切ない気持ち。
男女を問わず人どうしのこころを手さぐりする、愛に近くて恋の上の距離。
マクスウェルの仔猫さんの作品には
誰にでもは描き出せない特別なその甘酸っぱい気持ちが
爽やかに香るのです。
青春とそれを呼ぶ世代にも
アオハルと感じる世代にも
心につたえきり夢中にさせるのは
作者様の広く高い大人のこころがあるのだと
今日も、いち読み手はひたります。
…ああ、レモンイエローのハニー感が、甘酸っぱくてここちよい、きれい。
あの時の、そして今の
感じる人の時それぞれにピュアな気持ちが、透きとおるほのかな一瞬に封じ込められ
心へと読み返してほしい大切なあの日が
ここにあります。
主人公の心ちゃんは友達から仲良い男子の赤崎くんとの恋の橋渡しを頼まれる。でも、途中で自分の中の恋心を自覚して……
心理描写が丁寧で心ちゃんの『好き』がダイレクトに伝わってくるお話です。まるで彼女の恋を一緒に体験しているようで胸にグッとくるものがあります。
好きだから好かれたい。
好きだから一緒にいたい。
好きだから失恋したら悲しい。
好きだから涙があふれて止まらない。
ほんとーに大好きだけど……今さら『好き』なんて言えるわけない。
同じような体験をしたことがある方もない方も、彼女の真っすぐな恋心を応援したくなるのではないでしょうか。
読んでいるとキュンキュンして恋がしたくなってきます。大好きな人がいて、大事な友達もいる。甘酸っぱく光り輝く青春がここにあります。
心ときめく大好きなお話です。是非ご一読ください~!