有名になりすぎたSランク冒険者、旅に出る　～旅先で自分に憧れている冒険者を正体隠して弟子にすることになった～

「……有名になりすぎたな」

Sランク冒険者として大陸では知らない者はいないほどの活躍を見せる女性、ヴェーテ・ランクイズ。
しかし、彼女はそこまで有名になるつもりはなかった。
他人が受けられないような依頼もこなせるようになったヴェーテは頼まれると断れない性格で、その依頼の全て成功させてしまう。
――結果、『最強の剣姫』として名を馳せたヴェーテは、だんだんと息苦しさを感じ始めていた。
ある日、依頼に一段落がついたヴェーテは心機一転、新天地を目指して旅に出る。
そうして辿り着いた別の大陸で、ヴェーテは魔物に襲われている少女達と出会う。
魔物を軽く一掃したヴェーテに羨望の眼差しを向ける少女達から『ヴェーテ・ランクイズ』という別の大陸の冒険者に憧れている」という話を聞く。
咄嗟に名前が一緒なだけと誤…続きを読む