いつでもきっとそばにいる、そうさおまえがそばにいる

味わい深い、狸穴坂の昔話といった作品。
こんな時代が本当にあったのかもしれない、と思えてくる。
昭和三〇年代くらいを描いているものと想像する。

短い短編だけど、三幕八場の構成で書かれている。
コオトが枯れ葉、主人公が狸だったとどんでん返しが起きる展開は面白い。
作品のノリから、藤子漫画が思い浮かぶ。
漫画やアニメにしたら、子供でも楽しく読めると思う。