おまけ

メインキャラクター紹介(ネタバレ有)に挟まるCパート

 『桜邸は化物屋敷』に最後までお付き合いくださり、ありがとうございます! 


 タイトルの通り、下記にキャラクター紹介をご用意させていただきました。

 本編終了時点での設定の為、以前公開直後に消してしまったものとは異なりますが、こちらを完全版とさせていただきます。以前のあれは、本当に酷い出来で、それでも目を通してくださった読者様がいて、申し訳無さとありがたさでいっぱいで、いつかちゃんと公開できる形にしなくては……と、ずっと考えておりました。

 そうして出来上がった物がこちらになります。書き方はアレですが、作者は真面目に、そして楽しく仕上げました。


 その節は本当に申し訳ございませんでした!(土下座)



 白鳥雪二(年齢:25歳)

 どこにでもいそうな人間の男性。いつも肩に白い手が乗っている。

 秋葉霊媒事務所の雑用係兼秘密兵器。

 好きな事:映画鑑賞

 恋人の為に常に命懸けな主人公。

 桜花とは結婚を前提に交際中。

 彼からはいつも、桜の香がする。


 雪二の後ろに、髪の長い女性がぼんやり見える。

 あれ、この季節に桜の花弁?


 桜花(ねんr霊障の為閲覧不可)

 女性の幽霊。雪二の肩に乗っている白い手の正体。

 赤い瞳が印象的な黒髪ロングの(見た目だけは)大和撫子。

 一般人には見えない秋葉霊媒事務所の看板娘。

(雪二に取り憑いて出勤していたら、いつの間にか正社員になっていた)

 好きな事:(雪二と)映画鑑賞

 雪二と交際するまでは、大悪霊として名を馳せていた。

 恋を叶えて成仏したけど、桜の神の化身として、この世に戻ってきた。

 恋人の事が大・大・大好きな所謂ヤンデレ。



 秋葉楓(年齢:あっ煙で隠されてしまった)

 燃えるような赤色の髪の女性。人間。

 秋葉霊媒事務所の所長。霊媒師協会の最終兵器。

 好きな事:煙を眺めてぼんやりする事

 火野秋成の嫁(名字は旧姓のまま)。

 スタイル抜群の美女だが、それを帳消しにするほどズボラでガサツ。

 スリーサイズは上から(あっここにも煙が)


 煙はこの下から立ち上っているようだ。


 火野秋成(あき君)(年齢:人間が煙を認識した時から存在している)

 煙羅煙羅。性別・無し。普段は柄の悪いチンピラおじさんに擬態している。

 秋葉霊媒事務所の副所長。楓の式神。

 好きな事:焚き火

 楓の旦那。かなり執着していて、煙らしく纏わりついている。

 人間の作り出した害ある煙、それに向けられる恐怖の念が火の神だった彼を祟り神に歪めた。いつも火の付いた煙草を咥えているけど、人には禁煙を勧める妖怪。



 秋葉蔦美(桜花が生きていれば同年齢)

 人間の男性。背筋が伸びた和装の老人。性格は堅物。

 楓の祖父にして師匠。全盛期は最強の霊媒師だった。

 調子に乗って暴走する楓と火野をしばける唯一の人。

 現在は霊媒師を引退して隠居生活を彼なりにエンジョイしている。



 鈴木中(年齢:21歳)

 金髪の人間・男性。耳のピアスの量はエグイ。

 秋葉霊媒事務所の戦闘員。

 好きな事:賭け事を止めてから、あやとりがマイブームになった。

 雷金紅に恋心を抱き、お近づきになりたいが為に霊媒師になったらしい。

 夏雲宝石店で婚約指輪を買う事を目標に、節約の日々。

 とある事情から、秋葉家が借金を肩代わりしてくれたおかげで、あと少しで目標金額達成できそう。



 ~ある日の秋葉霊媒事務所・怪異討伐任務中の一幕~


「この仕事が終わったら、夏雲宝石店に行くんス。金紅さんに、自分の薬指に似合う指輪を選んで貰うんスよ」

「タキシード貸そうか?」

「薔薇の花束も用意しましょう!」

 ニヤニヤしている雪二と花を、鈴木はウザったそうに一睨みした。


「あんたらと一緒にしないでくださいよ。マジでいらな——危なっ!」

 鈴木目掛けて落ちてきた鉄骨が、突然直角に軌道を変えて壁にぶつかり落ちた。


「え!?」

「今の何ですか!」

 困惑する雪二と花を押しのけ、火野が前に出る。


「随分なご挨拶だな! この野郎!」

 鉄骨を落とした怪異目掛け、火炎弾が炸裂。


 戦いの火蓋が切って落とされた。


「やっちゃえあき君! どうせここ取り壊すんだしさ!」

 鋏を鳴らす楓も加わり、建物は今にも崩れそうな程揺れ始めた。


 瓦礫が降る中、花は溜息を吐いて桜の葉を浮かべた。それをいくつか重ね合わせると、出来上がったのは瓦礫を弾く強靭な傘。それを雪二に持たせ、自分は傘に潜り込んで雪二と腕を組んだ。相合傘の完成である。


 傘に逃げ込もうとした鈴木を、花は手で制す。

「ごめんなさい。この傘二人用なんです」

「ごめん鈴木君。そういう訳だから」


「ちょっ白鳥さんまで!?」


 しかし、この二人が鈴木を傘から追い出したのには理由があった。だが、断じて相合傘を邪魔されたくないという理由ではない。そう、断じて……。


「だって、また雷さんと喧嘩したくないし」

「私の傘に鈴木さんが入ったりなんかしたら、きっと大変な事になります」

 二人が指さしたのは、鈴木の左手の小指だった。


 最初に落ちてきた鉄骨を弾き飛ばしたのが、この小指に巻きつけられた金色の糸の力である事に、二人は気付いたのだ。そしてこの糸は、今も妖しく光りながら鈴木を瓦礫から守っていた。



 鈴木の小指に巻き付いた金色の糸。それを追っていくと、一匹の蜘蛛に行きついた。


 雷金紅(年齢? 面白い事を聞くんですね)

 絡新婦(女性)。秋葉家に縁結びの神として祀られている。

 普段は金髪のメッシュが入った黒髪の女性に変化している。

 目が悪い為に糸目。しかし、鈴木の事はつい目で追ってしまう。

 好きな事:アクセサリー作り。特技:あやとり。

 同じく蜘蛛の妖怪である赤井奏と白井楼は妹分。

 自身が経営する夏雲宝石店に、つい先日、酷く緊張した面持ちの鈴木が来店したらしい。






 —―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!

 皆様の応援に支えられ、最終回を迎える事ができました。作者にとって、これは初めての長編だった為、無事に完結する事ができて本当に嬉しいです!


 やったぁ……書き切れたぞー!! 


 こうして無事完結させる事ができたのは、皆様のおかげです。

 本当の本当に、ありがとうございました!

                      木の傘


 追記)

 番外編できました。こちらは火野と楓メインです。


 本編ではいつの間にか結ばれていた二人ですが、一体何があったのでしょう?

 最強コンビが鬼神退治に行く話——に、見せかけた痴話喧嘩。に、見せかけてちょっとホラーな怪異退治!? 


 もしよければ、よろしくお願いします。

 https://kakuyomu.jp/works/16817330656469894704

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桜邸は化物屋敷 木の傘 @nihatiroku

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