まさかの人類滅亡?いいえ、台本通りにはいきません!

宇宙の果ての『ものすごく遠い星』から太陽系第三惑星を侵略しに来たアンゴルモアが、地上に降り立って初めて見た生命体=参宮拓三と恋に落ちる――そんな物語。

家庭の事情のせいか、物事に対して少し後ろ向きで、捻くれた考え方で語られていく冒頭だが、そんな主人公の前に唐突に現れたアンゴルモア。

「我と手を組み、人類を滅ぼさないか?」

という突拍子もない台詞を言ったかと思えば、

「地球上の全生命を滅し、新世界のアダムとイヴになろう」

なんて、プロポーズみたいなことを言ってきた。しかし、安定の主人公は丁重に「お断り」を入れるのだった。

宇宙人?彼女?とにかく存在が電波なモアに、なんだかんだで押し切られるタクミ。

ふたりの関係は少しずつ変化していくのだが・・・。

とにかくふたりの会話が軽快で楽しいのですが、時々入るタクミの心の闇的な暗い部分が語られたり、なぜ彼の前にモアが現れたのか、という謎も少しずつわかっていく感じ。

読み手を飽きさせない、作者様の物語の構成力がすごいと思います。

ラブコメ好きな方は、ぜひ読んでみて下さい!

ただイチャイチャするだけの、お話ではありません!ストーリー重視で楽しみたい方に、オススメしたい作品です!

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