どんな夜にも灯る熱い願いは愛の光

本作はフィクションではなく、ノンフィクションである。
ちょっとミステリー要素もある。
書いておかなくてはならない、読んでもらいたいとする作者の強い思いで綴られている。

不安にかられていたとき、希望を求めている姿が書かれている。
生きるためには、明るい明日や希望の未来が必要である。
すべての不安は、狭量な世界観で物事を推し量ろうとする自身の無知からくる。
主人公である作者は、不安から希望を求め、自身の無知を知って「脳低温療法」について調べ、知識を得ることで不安を解消、希望へとつなげていく姿が書かれている。
無知の無知からの脱却こそ、希望へとつながる足がかりとなるのだ。

本作を通じて、聞き慣れない病気があることを知れたのは大きかったと思う。 
外見だけでは、どんな病を抱えているのかうかがい知るのは難しい。
だからこそ、知ることは大事だと思う。
本作のテーマは「知ること」だと感じた。

まず知って、恐れながらも状況に対処し、最善を尽くしていく。
無事に助かり、実に良かったです。
お疲れ様でしたと、労いの言葉を送りたい。