緻密な変奏曲

著者プロフィールで変種のラブコメがベースと書かれているが、もはや変種というか魔改造の域。元は一般的なntrものの設定が原形を留めないまでに料理し積み上げられていく様は、かのサグラダファミリアの建築現場を見ているよう。混沌としているようで疾走感があり、あっちこっちきれいにつながる感じは読んでいて気持ち良い。
物語はこれから佳境を迎えると思われる。序盤の描写に食いつく方なら絶対に楽しめる。合わないと感じる方もまずは軽く少し先まで読み進めてみることを勧める。

追記 最終話まで読了。素晴らしかった。伏線回収に命かけてるレベルで連鎖解除されていくのに驚愕。ラストで私がイメージしたのはビゼーのカルメン。これで主演の悪女ぶりや不思議な魅力が幾分かでも伝わるだろうか。カルメンとドンホセのキャラクターはすごく立っているが(えろい意味で)立たせすぎてやや共感しづらかったりする。エスカミーリオはこういう扱いの方が惨めでよい。ミカエラにあたる複数名については意図的に演出抑えたと見るが、助演が弱いと主演も引き立たない。寧ろ人気ヒロインか不人気ヒロインになるくらい推しても良かったかと思った。

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