読了後の感想として、ありのままに答えると。
訳がわからないよ…
その一言に尽きる、としか言えない。
悪夢を見た後の胸の痛みに胸が詰まるような心地だ。
何を言っているのかわからねーと思うが、
僕も何を読んでいるのか分からなくなった…
頭がどうにかなりそうだった…
予想右斜め上とか超展開とかそんなチャチなものじゃない…もっと恐ろしいなにかの片鱗を味わったぜ…
しかして、一度読み始めると どうしてもその先へ先へと気になってしまう。
ほねっこ齧ってる犬だったり、やめられない止められないえびせんみたいになってしまう。
読了後の今でも困惑しているくらいだ。
但し、作者のこの小説に対する思いの丈は、ひしひしとつたわってきます。
登場キャラがとても濃い、愛が詰まっているからだ。
所々にさり気無く置かれた伏線を、誰もを置いてきぼりにする速度で回収していく様は圧巻だ。
騙された思って是非一読していただきたい。
まずキャラクターが全員凄く濃いです。
最新話まで読んでもキャラの概観がわからないくらい濃いです。
ストーリーも官能小説をしていたと思ったら日常系男友達展開が挟まって形容し難い展開になったと思ったらまた官能小説に戻ります。
これが1話で5回も6回も目まぐるしく交代していてとても濃いです。
さらにそれだけでは無く、エロシーンと我が強すぎるキャラの無茶苦茶なシーンで読者の目を混乱させつつ、その合間を縫うように最低限の説明で惜しみなく設定と世界観が推し進められて行きます。
そしてこれらの読んでいるだけでも纏まりそうにない要素がなぜか綺麗に一直線に纏まっているのです。
ジェットコースターみたいな作品なのですが、そこも相棒キャラとの軽口がきちんと心を休めてくれます。
設定的にはハードめのNTR作品ではありますが、勢いが良すぎるので個人的には序盤以降は余り気になりませんでしたし、先に語った通りそこに留まらない魅力もたくさんある作品です。
本当に面白くて、読んでいて楽しい作品なのでぜひ読んでみてください。