第4話 運命の日

病院はとにかく混んでいる。平日の水曜日だというのにお年寄りで溢れかえっている。

9時に予約したのにかれこれ3時間、色々事故の処理にやる事もあり、バイクのレッカーだったり保険屋に電話したりで

頭がいっぱいで、早く帰りたい、帰りたいと持ってる12時。

外科と整形外科で、骨折はしてないが打撲という診断という受診を済ませ、泌尿器科に入った。




正直癌の告知はこんなものかと驚いた。

腫瘍物を見せられ、 「癌の疑いがあります」




無感情でその一言をいわれて、有無をいわずに、こちらの顔を見ることなく

MRIの精密検査、告知の段取りを決められる。

こちらに何かを言わせる空気ではなく淡々と予定が決まった。




自分にしたら突然の癌をいわれて、いきなり死を意識する感覚。

人生の終わりを告げるかもしれない、お金の費用等の工面頭がパニックになるとはこの事で

お医者さんの言葉が頭に何も入らなかった。



そして6万の実費費用請求で1万の一部金を今日も置いてきて帰宅した。

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孤独の中で 遠見角 @nismonissan99

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