突然現れた夢魔対策対処課を名乗る人物。なんともきな臭い雰囲気ではじまる今作は、人々の夢に入り込み害を及ぼす夢魔と闘う幻が主人公の現代ファンタジー。
退職者や殉死者続出の超ブラック環境のせいなのか、ひとつの事案にあたりながら脳内で別のタスクの処理計画をめぐらせる幻の場慣れ感が際立っていますね。
物語のクライマックス、夢魔との戦闘で後輩からの思わぬ邪魔が入り、焦りながらも夢魔を倒す幻のシーンはコミカルで、少しくすっとしてしまいました。
緊迫した仕事シーンと、マイペースな上司や部下たちに振り回される職場でのシュールなシーンのバランスが絶妙な作品でした。