ちょっと変人チックな先輩と、平凡な後輩のやり取り。会話劇で物語は進行していきます。突然ラブソングを歌いだしたり、話し方がどこか演説めいていたり、そういう面白い先輩がとても魅力的です。その先輩が、ずんずんぐいぐい芯を穿つ、誰も言えないド正論をぶちかましてきます。それがあっけらかんとしていて、気持ちよい。このあと後輩さんは大変なことになるだろうなあと思いつつも、二人の今後に思いを馳せる。そんな、開かれた終わり方が素敵でした。
キャラクター2人の会話を中心として繰り広げられる物語。先輩の語りは面白くて興味深く、後輩くんと同じ目線で読みました。……いや、違う。これは「先輩のセリフを読んだ」というより、「先輩の話を聞いた」という感覚が正しいですね。自分が後輩くんと同化して、耳を傾けていた。そんな感じです。楽しかったです(*≧∀≦*)
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