静かで重い、綺麗な彩り

寒い雰囲気で始まるお話でした。
ただ、その暗く静かな色合いだからこそ、とっても綺麗で素敵なお話でした。

特に、"異形"の色描写が好きです。
はじめはハラハラドキドキさせられて、読み進めて「あっ、そうだったのかぁ」となりました。
ラストにも感じたのですけれど、描写のない余白なところに、想像をかきたてられました。
そこが胸に沁みて、すっごく好きです。