アホバカタレパチカス戦場
@Seio
第1話 レバブル!激熱!ワンモアチャンス!
《レバブルとは、変動開始時などにレバーがブルブルとバイブする先読み演出
大体激熱、めっちゃ当たる》
悲しかな
俺は専門学生一年の
悲しきモンスターだ。
趣味はパチンコ
座右の銘は”勝つ途中”
特技は撤退したパチ台が他の人が座るとほぼ必ず大当たりする
そんなどこにでもいる普通の一般人の俺は
友達との約束をドタキャンし
パチンコで大負けしている。
「これで、これで出るはず!
この一万!次当たり出たら辞める!」
勿論の事ながらこの後7万負けた。
俺はパチ屋の前で電話越しに激怒している友人に
謝り倒しているが、あまりの覇気のなさにどうしたのかと聞かれた。
7万負けたと言ったら優しくされた。
「やっぱり持つべきものは友だな!
パチンコは引退だ!」
二日後パチ屋に行ったのは言うまでもない。
パチンカスの引退は*緑保留より信頼度が低い
《*緑保留とは、ほぼほぼ当たらないパチンコの演出の事だ!
大体の確率は1%~5%程度》
金がない、パチンコに行きたくても金がない
三連休中なのに金がなく暇を持て余していた。
パチンコ以外にも趣味は特になく、勉強する気の起きない俺は
パチンコにハマる前に好きだった漫画の聖地がある山に登った
「夏休みも終わったし、授業も怠いし、パチンコは負けるし辞めれないし
俺の人生どうなってんだー!!!!」
腹の底から出た声は空気に静かに溶け込みやがて
葉のさざ波が自分の存在を掻き消すように吹き荒れる。
「山はいいな!人がいないから本気の本音を叫べる!
うおおおおおお!!教授〇ねええええええええ!!
授業中起こすな!俺はパチンコで疲れてんだよ!寝かせろおおぉぉ!
*ライトミドルなのに釘くそ過ぎて実質*ミドル機ぶっつぶれろおおぉぉぉぉおお!!」
《*ライトミドルとは大体1/199.8で当たりを引けるパチンコ台だ!
ミドルは大体1/319で当たりを引けるものだ!》
クズである
自業自得の極致とは俺の事を言うんだろうなと思いながら
俺は、山頂を目指して闊歩する。
忘れてはいけないこの主人公
小、中、高の間、右に出るもの居ないと言われる程の
山に登ると言うのにこの男の持ち物は
・スマホ(充電で切れかけ)
・財布(軽い)、
・エナジードリンク(パチンコ前によく飲む、癖で買った)
・金の出玉(パチンコの玉、偶々見つけてお守りに持っている。
パチンコの玉を持って帰るのは窃盗だよ!)
だけである。
山頂に到達した時刻は何と、二十三時!
十八時に家を出て山に登るのは止めといた方がいいぞ!
充電切れかけのスマホのライトでは下山するのにも
充電は持たない!
さらに小雨が降ってきた!大ピンチ!
どうする!
一、闇雲に下山する
二、野宿する
「人生とは即断即決
俺は下山する!雨降ってるしな!!」
勿論の事、
は何も考えていない。
危機管理能力は何処に消えたのか自分でも分からない
何処に行ったのかは俺場方礼も聞きたいし俺作者も聞きたい。
足元すら見えない漆黒の闇
雨で滑りやすくなった地面
不健康&身体能力ゴミ
極めつけには、この主人公が登った山はかなり険しく途中では道なき道を進むこともある。
中で特にヤバイいのは岩が剥き出しになった、かなりの急斜面の道
転げ落ちたのは言うまでもないだろう。
(声が、出ない 圧迫されて息ができない)
消え入る意識、足は動かず
辛うじて動き手は虚空を掴む、虚空、こく…う?
レバー?
その手にある感覚は握りなれたもの
俺は一気に覚醒し、強く、強く!握りしめる!!
手に伝わって来るのは心地よい振動
レバブルである。
何故だかは分からない、何故俺はこんな所で
脳汁を出しているのか何故こんな所にレバーがあるのか分からない
だがパチンカス、
どことなく聞こえてくる音
”ひいぃぃぃけぇぇぇぇ!!!!”
条件反射でレバーを引く
パチンコあるあるの
余りにも騒がしい音と共に俺は光に包まれる
次に目を覚ますと
「あれ、ドラゴンだよな」
俺は異世界にいた。
=
シ〇フォ3で7万消えた、
悲しい、
所々に体験談挟んでるから楽しんでね
選択のところで野宿を選んだのが
本気で寒かったし!怖かった!!ちなみに冬の出来事だった。
パチンコ行くたびに更新する!!
アホバカタレパチカス戦場 @Seio
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