第4話 時を戻そう

魔が差す。それは確かに衝動的な行動だが、だからといってなんの計画もなく後先も考えずに行うとは限らない。


私の今回のも無計画な衝動には当てはまらない。と自分では思っている。根本的な衝動は心の根底にありつつも、それを素直にあからさまに出してしまっては、掴まえきれずに逃げられる可能性も、ヤリ逃げをしたいだけだろとシャッターを降ろされる可能性もある。


なので、色んな面からじっくり、その時が来てもいいように、大まかな準備を悟られないで行わねば。


なぜなら、そういったことに慣れてないからだし、足りない面があるからともいえるから。


まず、浮気したい!と思ってもそう成就しない。その現実をなんとかして覆さねばならない。思いが強ければ叶う、待ちの態勢で叶うのをただ待っていては駄目と、甘い予測を過去の経験がぶった切ってくる。


一般に浮気しようと思ったら。いや、浮気だとは思ってない。ただただ無為な時間があったら埋めたい。少しアヴァンチュールな時間があってもいいのでは。結果が周りから見て浮気というものですあってでも。


そう、浮気しようとおもったら、まず、金と時間があるのが、そもそも浮気したいと言える権利。無ければ言う権利もない。と口さがない人は言うだろう。


まそうだろう。大切な時間や体を奪われてしまうのだから、女子からしたら、言いたくないが対価価値をその場で最低限は返してもらわないと、男はやっちゃえば女を自分のものと低く見るようなんで終わってしまう場合もありそうだ。


前金制なるシステムでプレゼントや食事などをまず頂けるか、地位やステータスや懐具合からして容易く元を取らせてくれる紳士な相手なら、付き合ってもと考えてもらえる余地も生まれようものだが、


ただ欲情したから、斜め後ろに立って

そのまま腰をピタリとつけては

ケダモノ扱いされようものだ


そうならないためにも準備は必要


まず私は、お金や地位やさほどない

金で愛人を作れない。

例え社内恋愛だろうと、まずは愛人を持つ資格があるかどうか値踏みをきっとされる。

「コイツに愛人をもつ資格はない」そんなあなたがなんの用?で撃沈。というか友達以上は論外なんですけど。


これが、愛人をになるつもりもない一般女性であっても、その判断を有効に活用してくるから困ったものだ。


だから皆、セコくご飯に誘ったりして、愛人の投資規模には及ばない、チンケな竹槍攻撃の武装力で突破を試みる。


しかし、この食事攻撃はまぁ発展しない。俺は連れてったと優越感はいっときピタれるが、いずれ撃沈。

見事な撃沈がたいがい待っている


女子からしたら、食事に誘われるのは、男から誘われるのは常套手段であって、それにいちいち大きな意味を持たせてはくれない。


それこそ、そういうもんだと女子の遺伝子に刷り込まれている!と確信している。


まずここをどう乗り越えるのか?

素直に金と暇と地位を持つことを目指すか

はたまた、他の道を行くか


痛い目にあえば、他の女で懲りずに、この子ならと繰り返すか、

別の方法へと工夫していくか

自分も多少の進化も必要か


魔が差す前に、血が滲むような、創意工夫と年月がかかってくるのだ。


そう、見えない糸で仕組まれた確信犯へ

ピタリが、先生に良くできたねと頭を撫でられてるような、満足感にも繋がる。

金以外とは?そこの研究へと行きます。

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