第二話
学校です。
だるい。もうほんとにつらい。なんで学校あるんだろう。
ユキと一緒にダラダラしてたい。
「もう家出たんだし死にそうな顔してないで!」
「いやもう無理。学校無理」
「やっぱ月曜だからかぁ………。まぁわからんこともない」
「だろ?」
マジで週明けの月曜がつらい。
火曜からは問題ないのにさぁ。
だいたい月曜日なのに8時30分には校舎内いないといけないとかおかしすぎるだろ12時からにしろ午後だけ授業にしろいやそれだと午後だるいから初日休みにしろ。
「うん絶対それその次の日も嫌だってなるよね」
「うん、絶対なる」
「だめじゃん」
マジでその通り。
もう無理。
「もう駅だし諦めよ?」
「うん、頑張る」
はぁ。勉強嫌やなぁ…。
「電車きたよ!」
「うん、乗ろう」
まぁ電車きたし頑張るしかないんですかね。頑張るしかないですね!
「ユキはこっち」
「ありがと!」
ユキは窓側。人多いしね、ユキが痴漢なんてされた時には暴れそうだし。
「蓮、喉乾いた」
「あれ?お前水筒は?」
「忘れちった☆」
「まさかとは思うが弁当は…?」
「なんでわかったの!?」
「弁当は一緒に食うか、はい水筒」
「ありがと!」
おーんポン。
ユキの分は家帰って夕食の時に食べるか。
「はい蓮」
「次から忘れんなよ…?」
「えー、多分無理かな?」
「おい」
まぁかわいいから許す。
ユキがいちばん。
「あ、そういえば夏樹が今度帰ってきてって言ってたよ」
「なっちゃんが?それまた急な」
「なんでも蓮のお父さんがギックリ腰になったって」
「なんで俺には連絡来ないんだよ」
「ね、よくあるよね」
うちの父さんと母さんが怪我したとかの情報はマジで俺に来ない。
必ずと言っていいほどユキの妹のなっちゃん経由で知る。
息子に教えず彼女側の妹に教えるとかいう正直頭おかしいだろ。
「次の土日で帰る?」
「帰らないでいいんじゃね?父さん再々ギックリ腰なってるし、今更だろ」
「ひどっ、まぁそうだもんね」
はぁユキの笑顔かわいい。
IQどんどん下がってる気がする。
「降りるぞ、ユキ」
「あ、ほんとだ」
………1人で電車乗らせたらどこまで行くんだろう…。
うちの高校、改札通ったらすぐあるから、歩く時間少なくていい。
「蓮、こっち向いて〜?」
「ん?」
キスされた。
「????」
「頑張ってのキス、頑張れる?」
「お、おう」
かわいい。
いやここ学校の前じゃん。
「ここ学校の前だぞ…」
「あっ!?」
教室行ったらネタにされるなこりゃ。
「時間大丈夫かい?お二人さんや」
「あ!?」
同級生の言葉で気がついた。
後2分。
ただただ彼女が今日もかわいい。 紗倉 伊織 @nekoiesakura
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