生きづらさを感じる人に読んでほしい作品

この小説に登場する真くんという中学3年生の男の子は、ある理由から生きづらさを抱え続けていて、自分自身の身体を傷付ける事で何とか心のバランスを取って生きています。中学1年生の真依ちゃんという主人公もまた世界や他者や自分の在り方に対して疑問を抱き、理解しようとする思春期の女の子です。

2人の関係がベースとなって話が進んでいくのですが、その2人の心はとても繊細に描かれています。

この小説を読み進めていくうちに、自分の腕や心の傷が昇華され、肯定されていくような感覚になりました。

生きづらさを感じた事のある人に読んでほしい作品です。