コトバのかけら
Teru
第1話
私は、楓。伝音性難聴の聴覚障害持ってる大学生。
この障害は、先天性では無く私が3歳の頃になった。聞こえるボリュームは、小さく聞き取りずらいのが特徴です。
普段は、補聴器を付けて生活していて、補聴器の充電が無くなったら、手話や読唇術で何とかカバーしている。
とある日、学校帰りに急に雨に降られ近くにあったカフェ『モンタナ』の入り口付近で雨やどりをしていた。
楓(…どうしよう、傘がない。雨が止むまで待つか)
雨は強まり雷がなっている。
そんな時、店の中からバイトらしき男性が店の外に出てくる。
爽馬「大丈夫ですか?中に入りますか?」
楓「大丈夫です。雨が止むまで待ちます。」
その時、補聴器の充電が無くなり聞こえなくなってしまった。
爽馬「風邪引きますよ?傘持ってきますね」
楓は、何を言われたか分からず黙っている。
爽馬は、店に置き忘れた傘を差し出す。
楓は、ジェスチャーで断る。
爽馬「大丈夫です。置き忘れの傘なので」
といい、何度も楓の前に傘を差し出す。
楓は、傘を受け取り手話でありがとうと伝えた。
爽馬「手話?」
爽馬も見様見真似でありがとうと伝える。
楓は、爽馬の優しさに触れ嬉しい気持ちになった。
爽馬に借りた傘をさし、雨の中を帰って行った。
つづく
コトバのかけら Teru @Teru_100
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