罪人の印を額に刻まれた少年ハオ。天涯孤独な彼の前に現れたのは、教皇庁から派遣された審問官である司祭とその助手でした。この出会いから、ハオの悲しい生い立ちと、秘密を隠ぺいする村人の罪が解き明かされていきます。
舞台となる世界観がとても分かりやすく、主人公のハオをはじめ、登場人物の個性がよく伝わってきます。
また、正反対のキャラクターである二人の推しメンがとても魅力的で、圧倒的な場面と心に訴える場面、両方で魅せてくれます。
なぜハオは罪と罰を着せられねばならなかったのか。理不尽な世界で生きてきた彼に救いの時は訪れるのか。
読みやすいサイズながら凝縮された物語と、緩急のある文章。
最後はぐっときて、何とも言えない余韻が残りました。お勧めです。
黒いユーレイが見える孤児の少年ハオを中心に村の中で起こっている歪みや大人の悪いところを描き、そこに教皇庁から派遣されたというイケメン2人組が登場する。
どうしてハオが孤児として焼けた教会に1人でいるのか、誰も救いの手を差し伸べないのはなぜなのか、そもそもハオに見えているユーレイは何なのか。
3話まで読むといつの間にか世界観に惹き込まれ、次を読む手が止まらず最後まで読んでしまいました。
読み進むにつれ、ひとつひとつ丁寧に紐解かれ最後はスッキリした気持ちで読み終えることができます。
ハオくんに感情移入して読むと、途中で胸がぎゅっと押し潰されそうな気持ちになりますが、最後は良かったね…とホロリとしてしまう素敵な作品です。
さらに推しメンを愛でながら読むことも可能。
いろんな角度から何度も楽しめる、世界観のしっかりした素晴らしい話でした。
孤児の少年・ハオは、空気中に漂う黒い靄「ユーレイ」が見える。そんな彼の額には、罪人の印である刺青があり、村の人から避けられてきた。
ある日ハオは、教皇庁から村に派遣されてきた二人のイケメン審問官・ユエとシンに出会い、ユーレイの正体や自分の罪について知ることとなる。
すっごく面白かったです!タイトルやあらすじからは重い雰囲気がうかがえますが、ハオの一人称視点で描かれているので、読みやすいと思います。
自分は人を殺した覚えがないのに、刺青のせいで周りから怖がられたり、罪人扱いされるハオ。彼の苦しみと想いが伝わってきて、とても胸にささりました。泣ける。
師弟バディもめっちゃかっこよくて尊いです。ぜひ読んでみてください。