読者選考には間に合いませんでしたが、それでも応援したい

泣けて可笑しみもある短編ストーリー。火事で焼けた教会をねぐらとする、孤児の少年ハオ視点で語られます。

少しずつ真相が見えてくる作劇が見事。

(バディの二人から見れば)第三者視点で語られていますが、バディものの、読切版あるいは第1章あるいは過去編、としてしっかり成立していると思います。長編化可能な、いやむしろ長編化を見据えた、コンテストの意に適う素晴らしい短編だとも思います。


以下結末までのネタバレを含む、より個人的な感想です。お気をつけ下さい。
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救いがあって安堵し、ハッピーエンド(村長たちは除く)にほっこりしました。

この作品が受賞して長編化する……そのときバディものとなるのかチームものとなるのか、そんなことを想像して楽しみにしております。

ハオくんが憎んでいる(いた)としても、やはり亡くなった司祭(つまり実の爺さん)を一読者としては憎めません。罪の証を、村人たちに見せつけるために、罪の無い孫の顔に刺した。そしてそれを後悔している。

もしかしたら、審問官を呼び寄せるために彼は……なんて妄想までしてしまいました。

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