すごく楽しい。
毎話ちゃんとオチがある週刊少年漫画を読んでいるような気分になります。
主人公黒乃とメル子の間に尊厳があるので、ほどよく品のあるイチャつきぶり。お互いがお互いを好きなことがわかるので、少しずつ近づいていく関係を微笑ましく見守っていられます。
未来の話なのに現代の(むしろレトロな)サブカル的なものがたくさん登場するのも楽しい。SF感も凝りすぎずに読む人を楽しませるためのノリが優先されているので、とても印象が良いです。
黒乃とメル子の生活が綴られていくだけなのにマンネリ感が無く、むしろずっと読んでいたい気持ちになる。読めば読むほど二人のことが好きになっていく。
万人におすすめできる「ガール×ガールメイドロボ」のラブコメディです。
幼い頃の憧れに突き動かされ、馬車馬のように働いて貯めた一千万……。
巨額のお金を注ぎ込んだのに、カスタマイズメイドロボがイチャイチャしてくれない!?──二人を阻むのは、新ロボット法……という所から始まるお話です。
メイドロボが、とっても人間らしい!
汗はかく、ご飯は食べる、夢もみる……。それがしっかりSF的設定で裏付けされていて、未来はこうなるのかな?なんて思ってしまいます。
そしてメル子(メイドロボ)ちゃんの可愛らしいこと……!!カスタマイズだから好きにイチャイチャさせてくれると思いきや、「親密度を上げてください」と可愛く拒否されて、それもまた良い……。
主人公も愛すべきキャラで、二人のやり取りが軽快なラブコメディでとても面白いです。
メル子ちゃんのちょっとしたデレでもやられているので、物語が進んでもっとデレたら、読者も主人公もどうなってしまうのか……!読み進めるのが楽しみです。
メイドロボとイチャイチャする為に人生をかけた寂しい女<黒ノ木黒乃>と完璧に嗜好に合うようにカスタマイズされた美少女メイドロボ<メル子>とのガールズラブコメディ。
お触りをするには「メイドポイント」が必要。メル子が勝手に作ったそのポイント制は、
「私がご主人様を少し好きになる度にポイントが貯まります!」
というものだった!
主人公のイチャイチャしたい!という願望と、メル子のツンデレ?が交差する百合系ラブコメ。
百合系が苦手な方でもコメディ要素が強いので、楽しく読めます。
何も考えずに、純粋に作品の面白さを感じていただきたい、そんな物語。
気になる方は、ぜひ!
恋愛の醍醐味は相手のことを「少しずつ知る喜び」という説がある。
イチャコラするにはポイント制とか、大枚を叩いてメイドロボを購入した意味がない。だが、そんな状況にもめげずに主人公は、少しずつお互いを知っていくことでメイドロボとの恋愛ゲージを貯めていく。そのプロセスが楽しい。
ただし本作は、ただのコメディではない。ロボットが食物をどのようにエネルギー転換するのかとか、AIに個性があるのはデータスクラップの中からランダムに掬い取られたものが素になっているからだとか、随所に出てくるSF的な設定に説得力がある。
もしかしたら本作は、セクサロイドが身近になる近未来のバイブルなのかもしれない!