美しい入れ子細工の夢と…。

この作者の視線はとても丁寧で
穏やかで、優しい。

様々な記憶と夢とが重なっては
次元を変えて、恰も幾何学模様の
如くに展開してゆくこの物語は、
決して読む者の心を裏切らない。

元々がRPG用に書かれた作品との
事ではあるが、こんなゲームが
あったなら、きっと泣きながら
プレイするだろう。
その、絶対的な自信がある。


美しい入れ子細工の夢の後には
きっと…希望が。