帰宅途中、ある日突然異世界に転移してしまった主人公。ひとまず現状を受け入れ行動を開始した矢先、出会ったのは『エルフ』と言う名前の謎生物。調子のいい性格の彼の案内の元、主人公は改めて異世界での一歩目を踏み出す。
ゴブリンや鬼と出会い、関わり合う中で、主人公は自信の凡人さと、特別性を理解していく──。
一人称で進む物語。情景描写を最低限に抑えつつ、会話をメインに話は進みます。また、本作の特徴として、主人公の語り口調があります。とにかく“普通”と“凡人”を意識した彼の軽い語りが物語に勢いを生み、非常にテンポよく物語を推し進めてくれます。
そんな凡人を自認する主人公には、タイトルにあるように、特別なスキルや加護がいくつかあります。スキル・加護の内容は本作を読んでのお楽しみにするとして、そのどれもが間違いなく強力です。特に、主人公のひらめき次第で化けるだろう加護は、まさに無双に持って来い。彼が将来活躍する姿が目に浮かぶようです。
他方、例え最強の力を持っていようとも主人公は凡人を自認しています。よって1人で戦うのではなく、まずは仲間を作ろうと試みます。そのギャップも面白いのですが、頼られれば断れなかったり、凡人ゆえに努力を惜しまなかったり…。行動の1つ1つはやっぱりどれも“普通”で、とても好感を持つことが出来る人柄。変にネジ曲がった価値観でもないため感情移入がしやすく、エルフを始めとした登場人物たちとのコミカルなやり取りがとても身近に感じられました。
登場人物たちも、主人公同様に癖が強め。しかもゴブリンや鬼、獣人など人外がかなり多めという…。おかげで文化・価値観の違いを、彼ら彼女らとの関わり合いを通して堪能できます。しかもそれがコメディタッチに描かれていて、クスリとしながら異世界ファンタジーを楽しむことができました。
主人公次第で大化けするに違いないスキルと加護。それでも主人公はあくまでも“凡人”として努力を重ねる。最強の可能性を秘めた人物が、努力も惜しまない。そんな行き着く先は…タイトルが示してくれていますね。
人外たちとのコミカルなやり取り、独特な語り口調、何よりもテンポよく進む物語はクセになる方も多いのでは…? ちょっとした中毒性と、ファンタジー・コメディ両面の面白さを秘めた作品です!
拝読させていただきました。
読書開始3秒でノックアウト!
あーこの人は全力で!楽しんで!小説書いているなぁと思いました。
楽しんで小説を書くことが、一番難しいので
是非そのままの気持ちを忘れずに書き続けて頂きたいです。
気になる点
1話だけなので、あらすじやタイトルにもう少し情報が欲しいです
例
何の力で異世界無双?
「どこまでもお供いたします」
というセリフは誰の台詞なのか
読者のイメージがわかないので描写が欲しいと思いました。
企画上、作品を読む上で
理解が足りてない部分があります。
御理解頂けると助かります。
軽い参考程度に考えて頂けたら幸いです。
偉そうに意見しまして申し訳ありません。
執筆活動は大変だと思いますが微力ながら応援しております。
誰よりも海水を飲む人