ウィスの置き手紙

リヒトが王都ルーメンに帰ってきてから自分のボロい家まで戻るには、式典やら褒章やらなんやらでぴったり1週間が経ってからだった。

「ただいま」

扉の前で帰ってきたことを伝えるが、あるはずの人の気配がしない。胸騒ぎがするリヒトは急いで家の中に入った。そして机には1枚の置き手紙が置いてあった。


リヒトへ

体の調子が良くなって暇なので旅に出ます。

探さないでください。また手紙書きます。

             ウィスタリアより

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ウィスの置き手紙 @Reikunimu

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